紹介した建物

第13回「芦川第一発電所」(6月28日放送)

第13回芦川第一発電所フォーマット

 

市川三郷町にある芦川第一発電所。
芦川の水の流れを利用した、水力発電所です。

 

明治33年5月10日、
大正天皇のご成婚を祝うため、甲府電力本社前に作られた、
電球がまばゆい菊の御紋章。
それは県民が初めて目にする電気の光でした。

 

事業の中心にいたのは、後に旧市川大門町長も務めた、
秋山喜蔵。
精進湖に滞在していたイギリス人牧師が、
「この川は発電に最適だ」と秋山に薦めたのが、きっかけとなったと言われています。

 

当時、甲府と市川大門に1,165灯もの電燈が灯りました。
夜間に明かりがもれる発電所は、格好の目印になり、休憩所としても利用されました。
需要が順調に伸び、6年後には第二発電所、12年後には第三発電所が建てられました。

 

第三発電所には、100年以上稼働する「奇跡の水車」が。
芦川は台風や大雨でも濁流になることが少ないため、損傷を受ける事なく現役で活躍できたのだとか。

 

人々の心をも明るくした電気の光。地域の発展と豊かな暮らしの原点が、ここにありました。

2016年6月28日 22:00